エントリシートのテンプレート(書き方ポイント【19個】とNGワード)
内定を勝ち取る就活生は、エントリーシートを完成させてから企業研究に取りかかっていると言われています。
でもエントリシートの書き方が分からない。
こういった就活生の悩みに答えます。
本記事の内容
当記事では、おススメの就活本「就職活動1冊目の教科書」の中から、エントリシートの書き方を、私の感想も交えて紹介します。
この記事を書いている私は、ユーザー系SIerを中心に就活(2008年3月卒)して64社の選考を受けました。
数多くの説明会や座談会、面接を経験しました。
次に就活する後輩のみなさんへ役立つ情報をブログを通して発信しています。
こういった私が、解説していきます。
- 本記事の内容
- 企業研究の前にエントリシートを完成させるべき理由
- ESにたいした体験は必要ない
- 学チカ&自己PRのテンプレートを作成する方法
- エントリーシートの文章の書き方ポイント【19個】
- エントリーシートのNGワード「できます」「力があります」「身に着けました」
- 内定が出た人のES ビフォーアフター
- まとめ
企業研究の前にエントリシートを完成させるべき理由
就活生は、「企業」を選ぶことに目が向きがちですが、
企業研究よりも先に、最初に目を向けるべきは、自分自身、だそうです。
企業に「入社したい」といくら自分が思っても、
その企業の人事から評価される自分をアピールできなければ、入社はできないからです。
企業研究より前に、「自分」に目を向けよう
例えば、
好きなアイドルグループのメンバーそれぞれの特徴を分析して、
推しメンにいくら詳しくなったとしても、
アイドルの子の方がファン個人を評価して好きになってくれることがなければ、
単なる片思いのまま、 という関係と同じです。
評論家目線になるのではなく、まずは自分の魅力に気づき、自分の魅力を「言語化する」ことが必要
エントリシートの書くべき自分の特徴は、「自己分析」のやり方を別の記事に詳しく書いていますので、 そちらも参考に読んでみてください。
「経験」だけでなく「体験」を書く
エントリシートに自分の特徴を書くとき、
「経験」と「体験」の違いを意識することが大切だそうです。
- 経験 ⇒ 客観的な事実(例:バイトでリーダーをした)
- 体験 ⇒ その経験をどう感じたか(例:人をまとめるのが面白かった)
同じ「経験」でも、その人の特徴によって、それをどう感じたのかの「体験」は違うからです。
だからこそ、企業の人事は、経験のエピソード自体にはそれほど興味がありません。
人事が興味があるのは、その人の特徴と、それを表す体験だからです。
経験 | 体験① (「思いやりがある」 が特徴の人) |
体験② (「合理的」 が特徴の人) |
---|---|---|
登山で、友達が飲み物をすべて飲み干してしまった。 自分の水も残り少なかったが、 友達が辛そうだったので水を分けてあげて感謝された。 |
友達の感謝の言葉がうれしかった。 困っている相手を助けて喜ばれることをうれしく感じた。 |
自分の準備が十分でも、 周りの人の準備が足りないこともあると知った。 さらに計画的に行動できるように学んでいきたい。 |
ESにたいした体験は必要ない
エントリシートに必ずある「学生時代に力を入れたこと」の質問に、就活生は悩まされます。
普通の学生にはキラキラしたエピソードなどなくてあたりまえです。
エントリシートは盛る必要はない
企業の人事は、ほとんどの学生が「普通」であることを知っています。
新入社員が即戦力にならないことはわかっています。
新入社員に求めているのは、即戦力ではなくて、 以下のことです。
- 相手の話を素直に聞く態度
- 明るくはきはきした挨拶
- ルーティン作業もなるべく早く正確にやろうとする姿勢
取りつくろうのではなく、心の底から、企業と社会と仕事に対して真摯であること
謙虚で真摯な姿勢を感じさせる新人であれば、自然に内定をもらえます。
学チカ&自己PRのテンプレートを作成する方法
就活生の多くは、企業からエントリシート提出を求められてから初めて、作成にとりかかります。
でも、それでは他の就活生に差をつけられません。
自己分析が終わって、アピールするべき自分の特徴がわかったら、
すぐにエントリシートを書き始めることが大切です。
どの企業でも想定される質問について、テンプレートを400文字で作成しておきましょう。
- 学生時代に力を入れたこと(いわゆる学チカ)
- 自己PR
- 学生時代の一番の困難と、それをどのように乗り越えたか
- 強みと弱み
- 志望動機
(400文字のテンプレートができたら、続いて、300文字、200文字のパターンも作成しておきます)
私も、就職活動をしていた際は、これらの項目はあらかじめテンプレートを作成しておいて、 企業へエントリシートを提出するときには、コピー&ペーストして送っていました。
もちろん、エントリーシート選考で落ちた際は、
何が足りなかったのかを見直し、
エントリーシート選考で評価された際は、
どこが評価されたのかを分析し、
を繰り返しました。
テンプレートを作成しておくことは、面接の受け答えの準備でも必ず役に立ちます。
エントリーシートの文章の書き方ポイント【19個】
就活生がエントリーシートの文章の書き方で気をつけるべきポイントをまとめておきます。
このポイントをしっかりと読み込んで、他の就活生に差をつけるエントリシートを完成させましょう。
- 質問に対する回答を、最初に短く書く(1行に収まる程度が目安)
- 指示語は使わない(「その」「そのとき」「そうしたなか」は読み手が混乱する)
- ですます調で書く、である調は避ける(である調は横柄な印象になってしまう)
- 「私は」は省略する
(エントリーシートの主語は「私」なのはあたりまえなの省略) - 1文が長くならないように(長くても2行以内に)
- 「~が」は、逆説のときだけ使う
- 質問を回答文中に含まない
(「学生時代にがんばったことは?」の問いの回答文に、「学生時代に頑張ったことは、~」と繰り返し書くのはムダ) - 前半で経験、後半は体験を書く(後半の体験が3割以上になるのが理想)
- 自慢、誇張は避ける
(「2倍もの売上が~」「~と言われるまでに」⇒「売上が2倍に増え」「~と言われました」
(エピソードを誇張しがちだが、人事から見ると偉そうな印象に) - 「成功させた」「成し遂げた」は好ましくない
(「成功」の定義があいまい、自画自賛しているだけと受け取られてしまう) - 接続後は「しかし」以外を使わない。特に「また」「そして」は使わない
(「しかし」は1回だけ使う。「また」「そして」は省略できることがほとんど) - 経験は「いつからいつまで何年」と書く
(小学○年生から高校○年生まで○年間続けた~) - 「という」はなるべく使わない(信頼関係
というものを~) - ひらがなと漢字は、適切に使い分ける
(出来る、為、繋がる⇒できる、ため、つながる) - 実績はグレード感がわかるように書く
(全国大会で~ ⇒ 全国50の大学から100チームが参加する大会で~) - 「生かす」に注意
(「生かす」は「能力があること」が前提となります。就活生は成長途中なので謙虚な姿勢で) - 「自主的」「積極的」「主体的」などの言葉は避ける
(「できました」「力があります」「身につけました」も避ける) - 指定された文字数の9割以上を書く
- 声に出して読み、校正する
エントリーシートのNGワード「できます」「力があります」「身に着けました」
就活生が使ってしまいがちなのが、「~ができます」という回答です。
あまり深く考えずに「できます」と書いてしまいがちですが、
就活では、「できます」と言い切るよりも、
未熟であることを前提に、「~を身につけられるように努力します」という意欲を伝えることが
大切だそうです。
謙虚で成長してくれそうな印象になり好評価につながるからです。
内定が出た人のES ビフォーアフター
最近は、内定をとった先輩の就活生のエントリーシートをみれるWEBサービスが多くあります。
昔は、「みん就」みたいな信頼性の低そうなサービスを利用するしかなかったのですが、
いまはきちんとした運営会社が情報を管理しているサービスがあります。
その中でもおすすめなのが、「就活ノート」というサービスです。
≫就活ノート https://www.shukatsu-note.com/
上場企業から中小成長企業まで1,000社を超える企業の ・エントリーシートの内容 ・実際に書類通過をしたエントリーシートの回答内容 が紹介されています。
リアルに就活の先輩がまとめた「説明会は…」「グループワークは…」「一次選考は…」「最終面接は…」などの選考情報・体験談も読むことができます。
就活ノート
就職活動中の就活生がつくるリアルな就活情報・選考レポート |
まとめ
今回は、おすすめの就活本、「就職活動1冊目の教科書」の中から、エントリーシートの書き方について紹介しました。 この本は本当に就活生は読んでおくべき内容がつまっていますのでおすすめです。
「納得の内定」をめざす 就職活動1冊目の教科書 |