Takahashi BLOG

IT業界志望学生向け就活実体験(ユーザー系SIer中心に64社の選考に参加)

【優良企業の探し方】知名度だけではわからない企業の魅力

※[PR]当ブログの記事の中にはプロモーションが含まれています。

・就活では「企業研究」が大切だと言われるけど、どうやってやればいいのかわからない。
・どうしても知名度のある企業ばかりに目が行きがちです。

こういった就活生の悩みに答えます。

本記事の内容

  1. 知名度だけではわからない企業の魅力、自分にとっての優良企業の探し方

当記事では、おススメの就活本「就職活動1冊目の教科書」の中から、自分にとっての優良企業を見つける企業研究のやり方を、私の感想も交えて紹介します。

この記事を書いている私は、ユーザー系SIerを中心に就活(2008年3月卒)して64社の選考を受けました。
数多くの説明会や座談会、面接を経験しました。
次に就活する後輩のみなさんへ役立つ情報をブログを通して発信しています。

こういった私が、解説していきます。

知名度だけではわからない企業の魅力、自分にとっての優良企業の探し方

  1. 就職ブランド力ランキング
  2. 知名度と企業の規模は比例しない
  3. 業界ランキングやシェアに注目する
  4. 有給取得率と3年以内離職率で労働環境を想像する
  5. 年収が高い仕事は激務であることが多い

就職ブランド力ランキング

文化放送キャリアパートナーズ就職情報研究所」というところが、
毎年2回、就活生にアンケートを行って、就職ブランド力ランキングを発表しています。

≫2021年入社希望者 就職ブランド調査(後半):文化放送キャリアパートナーズ 就職情報研究所 

出典:2021年入社希望者 就職ブランド調査(後半):文化放送キャリアパートナーズ 就職情報研究所

就活生のほとんどは、知名度のある企業に魅力を感じているのがわかります。
ユーザーとして利用する機会が多い企業や、
広告を目にすることの多い企業に関心を持つのは自然な流れなので当然だと思います。

私自身も、就職活動をしていたときは、最初、
リクナビでエントリーするときも、どうしても知名度のある企業に目に行きがちでした。

知名度と企業の規模は比例しない

企業にまつわる数字は、「会社四季報 業界地図 2021年版」や、「就職四季報 2021年版」などの書籍が参考になります。
これらの書籍を読むと、知名度だけではない企業の実像を知ることができます。

「会社四季報」業界地図 2021年版

就職四季報2021年版

名前をよく耳にする企業だからといって、それに比例して売上高が高いわけではなく、
知名度がなくても大規模な事業展開をしている企業もある
ということを知っておく必要があると思います。

実際、社会人になってみると、学生時代には全く名前も知らなかったけれど、業界の中では非常に有名な企業、というのがたくさんあるのを知りました。

業界ランキングやシェアに注目する

業界内のランキングや市場占有率(シェア)は、企業を研究するうえで参考になる数字です。

就活生は、自分の身の回りで知名度の高い企業に目がいってしまいがちです。

「シェア」という点に注目してみると、
日本には、一般的な知名度が低くても、 世界のトップシェアを占める企業も少なくありません。

少なくとも、自分の行きたい業界については、
「会社四季報 業界地図 2021年版」で、
どの企業がどの程度のシェアを占めるのかを調べておくとよいと思います。

有給取得率と3年以内離職率で労働環境を想像する

働き方がイメージできる数字に目を向けるのも、企業を知るための切り口です。

特に、ユーザー系SIerの会社の中には、グループ会社向けの内販だけの会社が多く、
新卒採用のホームページでは、やたらと「働き方」をアピールしている会社が少なくない印象です。

  • 有給休暇: 賃金が支払われる有給の休暇日
  • 有給休暇取得率: 有給休暇の付与日数のうち実際に取得できた日数の割合

労働基準法が一部改正されて、2019年4月から、年次有給休暇が10日以上付与される労働者を対象に、 年5日の有給休暇を確実に取得させることが企業の義務となっています。

≫年次有給休暇の時季指定:厚生労働省・働き方改革特設サイト 

有給取得率が高く、3年以内離職率が低い企業は、いわゆる「ホワイト企業」といわれています。

どちらの数字も、「就職四季報 2021年版」に記載されていますのでチェックしておきましょう。

年収が高い仕事は激務であることが多い

給与のしくみは、さまざまなパターンがあり、一概に、どれが良いとは言えません。

「とにかくたくさんのお金を稼ぎたい!」という就活生は、業界や企業の平均年収を比較してみましょう。

就活生は希望年収が高くなりがちです。

年収が高い仕事は、拘束時間が長く、成果を厳しく求められる傾向があります。

また、そうした職場では、知識や行動力、コミュニケーションスキルといった能力の他、
メンタル面での強さも求められます。


これも、社会人になってから初めて知ったことですが、
ユーザー系SIerといっても、グループ内販だけのまったり雰囲気の会社と、
グループ外販の営業に力を入れていて、ライバル企業との競争を求められる必死系の会社とでは、
働き方が大きく変わります。

自分がどちらを選ぶのか、初任給の高さだけに惑わされずに、真剣に考えるべきポイントだと思います。

「食品」「旅行」「航空」人気業界のワナ

「食品」「旅行」「航空」は就活生に人気の業界です。

航空業界を志望している就活生は、
「その会社で何をしたいのか」よりも、
「なんとなく憧れがある」とか「楽しそうだから」などと、
漠然としたイメージに惹かれている人が多いと思います。

憧れやワクワクする気持ちは大切ですが、それらの気持ちは「ユーザー目線」であることを自覚して、 「サービスを受ける側」と「サービスを提供する側」は、根本的に異なることを意識する必要があります。

また、「食品」「旅行」「航空」などのサービス業は、新型コロナなどの外的要因によって、
急にリストラや配置転換、地方に飛ばされて農業、ボーナスがゼロ、などが起こるリスクがあります。

www.nikkei.com

www.sankei.com

news.yahoo.co.jp

「やりたいこと」がなくてもいい?

「やりたいことがない」「なぜ働かなければならないのかわからない」という就活生の方もいると思います。

でも、仕事以外のことであれば、人生での「やりたいこと」があると思います。
例えば、

  • 一人暮らしをしたい
  • 海外旅行に行きたい
  • ○○を買いたい
  • ライブやフェスにたくさん行きたい
  • 素敵な結婚をしたい

などなど、プライベートの夢であれば、思い浮かぶものがあると思います。

これらの夢を叶えるためには、当然ながら、お金が必要です。

「やりたいこと」と「お金」は、切り離すことができない

これはわかりきった事実です

SIerを志望する方の中には、もちろん、学生時代からコンピューターやプログラミングが大好きで、

・仕事でできること=やりたいこと、

と2つが一致する人もいるでしょうが、
しかし、ほとんどの方は、
学生時代にはプログラミングは未経験で、
SEという仕事があることも、就活を始めるまで知らなかった、
という感じだと思います。

でも、それで全然大丈夫だと思います。


誰しも、「やりたいこと」と「できること」が同じではないし、
社会を見渡しても、2つが重なっていない人は大勢います。

やりたくないことであっても、「できること」を仕事として続けていると、
それなりの成果が出て評価されます。

ほめられるとうれしく、やる気も出てきます。

「できること」を仕事にしてお金を稼いで、そのお金で休日に「やりたいこと」をやる。

これです。

自分にとっての優良企業とは?

ブラック企業かどうか」は、
人それぞれの価値観で判断されるので、客観的に決めることはできません。

(労働時間が長い企業でも、
ある人にとっては「働きがいのある良い企業」であり、
別の人にとっては「休みが取れないブラック企業」)

「自分の欲しいもの」がたくさん得られる企業が「自分にとっての優良企業」

自分にとっての優良企業を見つけるために、その判断基準を定義しておくことが大切だと思います。

  • お金をたくさん稼ぎたい/稼ぎは少なくてもよい
  • 有名な企業に行きたい/ネームバリューにはこだわらない
  • 残業は多くてもよい/残業は少ない方がよい
  • 実力主義がよい/年功序列がよい
  • 出世したい/出世にはこだわらない
  • 将来は企業したい/一生、会社員でいたい
  • 全国転勤してもよい/転勤するのはイヤ/こだわらない
  • 海外で働きたい/働きたくない/こだわらない
  • 結婚したい/結婚したくない/どちらでもよい
  • 子供が欲しい/子供はいらない/どちらでもよい
  • キャリアと家族を比べると、よりキャリアを大事にしたい/より家族を大事にしたい

この中で、優先順位が高かった項目が、現時点での「人生において欲しいもの」です。
これらの「欲しいもの」が得られる企業が、「自分にとっての優良企業」となります。

新卒採用ではなく、中途・転職サイトで無料で見れる生の口コミ・評判を参考にする

仕事の内容や、社内の雰囲気、残業時間、福利厚生や研修の内容などは、実際に働いている方の口コミ・評判を聞くのがとても参考になると思います。

説明会や面接では聞けないような情報も知ることができるからです。

新卒採用ではなくて、
中途の転職サイトに掲載されている評判、口コミを見るのが一番リアルな情報が得られると思います。

特におすすめなのは、「転職会議」という国内最大級の転職口コミサイトです。

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まとめ

今回は、おすすめの就活本、「就職活動1冊目の教科書」の中から、企業研究のやり方について紹介しました。 この本は本当に就活生は読んでおくべき内容がつまっていますのでおすすめです。

「納得の内定」をめざす 就職活動1冊目の教科書

shukatsu-sier.hatenablog.com