グループディスカッションが怖い(クラッシャー・論破マン・NG発言・人見知り対策)
・就活のグループディスカッションが苦手です。
・どうすれば高評価が得られるのかわかりません。
・人見知りなのでリーダー役ができないです。
こういった就活生の悩みに答えます。
本記事の内容
- 就活のグループディスカッションは戦略的にのぞめば怖くない理由
- 必ずいる「クラッシャー」「論破マン」への対応法
- 役割別の望ましい行動、NG行動、好評価になる発言例
- 「発言が苦手な人」が知っておくべきこと
- グループディスカッションでのNGポイント【8個】
当記事では、おススメの就活本「就職活動1冊目の教科書」の中から、グループディスカッションの流れ、進め方のコツ、評価されるポイントを、私の感想も交えて紹介します。
この記事を書いている私は、ユーザー系SIerを中心に就活(2008年3月卒)して64社の選考を受けました。
数多くの説明会や座談会、面接を経験しました。
次に就活する後輩のみなさんへ役立つ情報をブログを通して発信しています。
こういった私が、解説していきます。
- 本記事の内容
- 就活のグループディスカッションは戦略的にのぞめば怖くない理由
- 必ずいる「クラッシャー」「論破マン」への対応
- グループディスカッションの基本
- 評価のポイントと対策
- 初対面の就活生と実践で練習、3つの役割を何度も経験する
- 「発言が苦手な人」が知っておくべきこと
- グループディスカッションでのNGポイント【8個】
- まとめ
就活のグループディスカッションは戦略的にのぞめば怖くない理由
- グループディスカッションの目的を知れば怖くない
- グループディスカッションは、誰かを論破することば目的ではない
- グループディスカッションの対策で大切なことは何よりも実践
その①:グループディスカッションの目的を知れば怖くない
企業に入社したあとには、必ず「会議」に参加する場面があります。
採用試験のグループディスカッションで想定されているのは、
企業で行われている会議の場面です。
企業の会議では、「正解を言った人が勝ち」ではなく、
- 参加メンバーが協力しながら
- 課題を解決する方法を話し合ったり
- 新たな事業のヒントを探したり
- 結論を導き出す
が目的です。
その②:グループディスカッションは、誰かを論破することば目的ではない
グループディスカッションで、自分と同じグループになるメンバーは、
当日、選考会場に行かないとわかりません。
メンバーには、文系の学生もいれば、理系の学生もいます。
普段、一緒に授業を受けている大学の友人とは雰囲気が異なり、
発想の仕方も全然違うと感じることが多いです。
採用担当者にとっては、就活生の素の状態や本音をキャッチしやすく、
観察するには絶好の機会です。
その③:グループディスカッションの対策で大切なことは何よりも実践
結論、繰り返し練習をすることが大切です。
とにかく早い時期から、
志望する企業以外でも、
グループディスカッションのある会社説明会やインターンシップに参加してみて 経験知を増やしていくことが大切だと思います。
必ずいる「クラッシャー」「論破マン」への対応
グループディスカッションでは、
論破することが目的になっている「クラッシャー」と呼ばれる人が、しばしば出現します。
(ほかのメンバーの意見に耳を傾けようとせず、自分の意見ばかりを通そうとします)
- GDは結論が正しいかどうかだけを評価したり、理論での勝ち負けを競うものではありません
- ほかの人の意見を端から却下したり、強固に自分の意見だけを押し通せば、GDそのものが崩壊してしまいます
対策法:クラッシャーがいても落胆せず、むしろ、自分の価値をアピールするチャンスと考える
- 凍りついた場の雰囲気をなごやかなムードに持っていけるような働きかけをしてみる
⇒「あの学生、場をなごやかにしようとがんばっていたね」という好評価につながるかも - 「Aさん(クラッシャー)は、~というふうに考えているんですね。Bさん(別のメンバー)はいかがでしょうか?」
⇒クラッシャーの意見を受け止めてから、さりげなく、ほかの人に話を振るのがポイント!
グループディスカッションの基本
一般的なグループディスカッションの流れは次の通り。
- テーマが出題される
- 自己紹介
- 役割分担
- 定義づけ
- アイデア出し
- まとめと発表
① テーマが出題される
型 | テーマ | 例 |
---|---|---|
自由討論型 | 答えがないテーマについて自由に話し合う 比較的自由に意見を言い合える 議論が盛り上がりやすい |
・理想の上司とは ・幸せとは ・子供にさせるスポーツは何がいいか |
課題解決型 | 実際に会社の会議で話し合われるようなテーマ 前提を踏まえ、どうすべきかを議論し、 最後に解決策を考えだす 仕事に直結する実践的なディスカッション |
・学生の多い町での出店戦略 ・満員電車の混雑を緩和する方法 ・オリンピックで日本人の金メダルを増やす方法 |
選択型 | 課題について2案から1つを選ぶ それぞれの案のメリット/デメリットを考えて 建設的な話し合いをする 賛成派と反対派に分かれて議論する場合もあり |
・住むなら都会か田舎どちらがいいか ・○○に賛成か反対か |
② 自己紹介
自己紹介だからといって、趣味や最近はまっていることなどを言う必要はありません。
時間に制限があるため、簡潔に答えましょう
③ 役割分担
種類 | 役割 | ポイント |
---|---|---|
司会 リーダー |
・議論の口火を切り、一人の発言をより深めるために質問する 発言の少ないメンバーに話をふる 議論を活性化する役割 |
全体の流れを把握しながら 臨機応変に対応することが求められる |
書記 | ホワイトボードや模造紙に 出た意見を書き出していきます それぞれの意見のポイントをつかみ 簡潔な言葉で メンバーがわかりやすいように書いていく |
書記が 「現時点で出ている意見は3つあります その中からAについてさらに議論を深めていきませんか?」 などと提案し 書記が主導権を握ることも可能 |
タイムキーパー | 時間を管理する役割 最低限の役割は「あと○分です」と残り時間を伝えること しかし、ただ残り時間を伝えているだけでは 評価ポイントにならない |
「終了まで○分なので、残り時間でAとBについて話し合いませんか?」 などと、 「時間を武器に、裏で議論を操る」 くらいの意識でのぞむ |
役割別の望ましい行動、NG行動、好評価になる発言例
リーダー
行動・発言 | 具体例 |
---|---|
望ましい行動 | 話し合いの方向性が正しいか、 チームメンバーに確認しながら進める |
NG行動 | メンバーが納得していないのに、話を進める |
好評価になる発言例 | 「現在、~というところまで話し合っていて、 これから3分ぐらいで~について話し合おうと思いますが、 いかがでしょうか」 |
書記
行動・発言 | 具体例 |
---|---|
望ましい行動 | ・メンバーが見やすいように大きな文字でメモをとる ・すばやくメモをとり、自分も意見を言う ・太めのペンでメモをとる ・メモをとりながら、アイデアの共通点を探し、提言する |
NG行動 | ・書くことに夢中になり、話さない ・字が汚く、みんなが読めない |
好評価になる発言例 | 「今のところ4つアイデアが出ていますが、 AとCが似ているので、 この2つの案について話し合うのはいかがでしょうか」 |
タイムキーパー
行動・発言 | 具体例 |
---|---|
望ましい行動 | ・議論の初めに時間配分を提案する ・時間配分の節目で声掛けをする |
NG行動 | ・時間を伝えるのを忘れる ・スマホのアラーム機能を使う (腕時計で時間を測るのが基本) |
好評価になる発言例 | 「テーマの定義について3分、 アイデア出しで7分、 まとめで5分とるのはいかがでしょうか」 「残り3分なので、まとめに移りましょう」 |
全員
行動・発言 | 具体例 |
---|---|
望ましい行動 | ・口火を切る ・話していない人に話を振る ・議論のおおまかな流れをイメージする ・メンバーの意見をしっかりと聞く |
NG行動 | ・自分の意見を押し通そうとする ・笑顔が無い ・声が小さい |
好評価になる発言例 | 「Aさんは、どのように考えますか?」 |
⑥ まとめと発表
制限時間の終わりに近づいてきたら、グループとしての結論を確認し合います。
その後、発表者を1名決めて、1~3分間ぐらいで結論を発表します。
役割を担当せず、ディスカッション中にあまり発言ができなかったら、最後の発表を担当し挽回するのも手
発表者は、議論の流れを仕切る役割だった司会/リーダーか書記が行うことが多いようですが、
この2名のどちらかがやらなければならないという決まりがあるわけではないです。
評価のポイントと対策
グループディスカッションでは、個人としてもグループとしても高く評価されることをめざしましょう。
自分の価値をアピールしつつ、グループメンバーが活発に意見を言い合い、
それぞれが何らかの役割を果たせるように意識をしましょう。
ほかのメンバーの魅力を引き出しつつ、自分の意見を伝えていく姿勢が大切
- 相手の意見を良いと思った
⇒「いいですね」と相手に伝える - 相手の意見をもとに議論を発展させていく
⇒「Aさんの~という意見についてもう少し話してみませんか」と伝える - 相手の意見がよくわからなかった
⇒「すみません、もう少し詳しく説明してもらってもいいですか」と聞く - 発言が少ない人にも、意見を聞いてみる
⇒「Bさんは、この意見に賛成ですか、反対ですか」と発言をうながす
実際に会社で働くようになるとわかりますが、
真っ正面から上司に正論を主張するよりも、
上司を立てながら控えめに言いたいことを伝えたほうが、
結局は自分の主張も通り、自分の評価も高まることがあります。
会社とはそういう複雑なパワーバランスで成り立っています。
企業の採用担当者は、自社の文化の中で適切に振る舞い、
成果を上げてくれそうな新人を求めています。
グループディスカッションでは、そうしたバランス感覚を見られています。
初対面の就活生と実践で練習、3つの役割を何度も経験する
グループディスカッションの対策は、何度も練習をすることにつきます。
初対面の人が多くなるような機会を見つけて参加しましょう。
たとえば、「DEiBA Company(デアイバカンパニー)」という無料で参加できるサービスで、
グループディスカッション形式のスカウト型イベントが、
グループディスカッションの練習ができて評判がいいようです。
練習のグループディスカッションでも、
司会/リーダー、書記、タイムキーパーの3つの役割を積極的に経験しておきましょう。
それぞれの役割を経験して、コツをつかめれば、さらに前向きにのぞめるようになると思います。
「発言が苦手な人」が知っておくべきこと
グループディスカッションでは、意見を言うことは基本中の基本です。
発言がないと、評価の対象になりません。
たとえ発言することが苦手でも、黙っていては、議論を通してあなたの人格を示すことができません。
発言の苦手な人は、共感できる意見が出たら「同意」の意思を表明するようにしましょう。
- 「Aさんの意見、私も同じように考えていました。とてもいいと思います」
- 「AさんとBさんはこう言っています。Cさんの意見を聞かせてくれませんか」と言って、話を他の人にふる
人より先んじて発言するのが苦手な人は、 自分の意見を無理に言うのではなく、意見を言う人をサポートすれば大丈夫です。
議論を活性化し、場の雰囲気を盛り上げる効果が期待できるので、評価されます。
採用担当者からも
「あの子、発言数はあまり多くないけど、話のポイントをちゃんとつかんでいるね」
「発言していないメンバーにも話を振っていて、全体の流れを見て機転をきかせていたね」
と評価してもらえます。
発言の苦手な人でも、戦略をもってのぞめばグループディスカッションで勝つ可能性がぐんと高まります。
グループディスカッションでのNGポイント【8個】
最後に、グループディスカッションでのNGポイントを8個紹介します。
- 相手の意見を否定する ⇒「Aさんはこう考えるのですね。ほかの方はいかがでしょうか」と、意見を否定せずに、ほかのメンバーから意見を引き出すようにするべき
- ほかの人の話をさえぎる ⇒ほかの人が話しているときは、しっかりその人の方を見て、うなずき、「聞く姿勢」で参加するべき
- 自分の役割を果たさない ⇒タイムキーパー、書記を担当したら、割り振られた仕事は責任をもってやり遂げなければマイナス評価
- 役割しか果たさない ⇒タイムキーパー、書記がそれだけしか行わないのもよくない
- 時間内に終わらない ⇒限られた時間でチームとしての成果を見せることも評価ポイント。必ず時間内に終わらせる
- チームとしての結論を出さない ⇒「どちらかを選ぶ」形式の課題が出されたら、必ずどちらか一つを選ぶべき。「両方とも大切」といった結論はNG
- ずっと黙っている ⇒発言しなければ、評価のしようがない。「そうですね」「その考えに私も賛成します」など、ほかの人の意見に対する反応はできるはず。とにかく練習あるのみ!
- リーダー未経験なのにリーダーに立候補 ⇒「リーダーを担当すると評価が高い」は誤解。未経験者がリーダーをやると議論がスムーズに進まずチームに不穏な雰囲気が漂うリスクあり。
まとめ
今回は、おすすめの就活本、「就職活動1冊目の教科書」の中から、グループディスカッション対策について紹介しました。 この本は本当に就活生は読んでおくべき内容がつまっていますのでおすすめです。
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